コラム

お金の歳時記 2019年10月-バーゲンの日と消費税増税-

お金の豆知識

10月19日は、「バーゲンの日」だそうで、1895(明治28)年に10月19日に東京駅上の大丸呉服店が冬物大売出しを開催し、日本初のバーゲンセールを行ったことに由来するそうです。
 現在は、季節の変わり目には必ずバーゲンが行われていて、さらに決算セールなどを含めたら毎月バーゲン的なものが行われている印象です。今も昔も、いいものを安く買いたいという感覚は変わらないのでしょうね。

 そんないいものを安く買いたいという気分に水を差すように、10月1日より消費税が8%から10%に引き上げされました。 政府としては増税に伴う消費が落ち込み不景気にならないように様々な対策を打ち出しています。
 その一つが、買い物をしたときに対象店舗でキャッシュレス決済を行うと、2%から5%のポイント還元を受けることができる、というものです。

 これを読んでいただいている段階ですでに活用されているかたもいらっしゃると思います。
 そもそもキャッシュレス決済とは、現金ではない方法で代金の支払いを行うものです。 種類として、支払方法による分類と、形式による分類があり、まとめると下記の表のようになります。

 沢山あってなかなか難しいですね。
 今回のポイント還元では、これまで使っておられるようなクレジットカードや、交通系ICカード(PiTaPa、ICOCA等)も当然含まれます。 スマホ決済などはそれほど使ってないという方も現在使用されているカードをご活用してください。

 ただ注意点としましたら、ポイント還元の対象店舗が限られていること(対象は、中小規模の小売店舗やフランチャイズ店)、対象店舗でもすべてのキャッシュレス決済に対応していないこと、が挙げられます。

 ポイント還元率は、2%か5%で、5%の還元を受けることが出来るならば、消費税が8%の時よりも商品が安く買える場合もあります。 ただし、ポイント還元がない店舗では独自の値引きセールを行っていたりしますので、ポイント還元のないお店の方が結果的にお得になる場合もあります。

 安くいいものを買うために、これまで色々知恵を絞って来られているかたもいらっしゃると思いますが、これまで以上に複雑になってきますので、一度皆様がよく買い物されるお店がどのように対応しているのか見直してみる必要があるでしょう。

 賛否のある制度ですが、キャッシュレス決済自体はとても便利だと個人的には思っています。 せっかくの制度ですし、これまでキャッシュレス決済をしたことがない方も、是非ご活用いただければと思います。

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