コラム

お金の歳時記 2020年1月-参拝の作法と情報化社会-

お金の豆知識

神社では、二礼二拍手一礼がお作法のようです。
神社に行きますと拝殿の横にイラスト入りで貼ってあったりします。参拝に訪れた方の多くは、それに従いお参りをしてはります。
しかし、よくよく思い出してみますと、子どもの頃はそのようなお参りをしている方は少なく、浸透しだしたのは、ほんとここ最近のような気がします。

そこで調べてみますと、これも確たる情報は少なかったですが、どうやら戦後あたりから始まっているようなんです。 また、全ての神社が二礼二拍手一礼であるわけではないようですし、恐らく神様によって祈り方は異なってくるのでしょう。 日本には八百万の神様がおられるそうですが、細かく考えると八百万のお祈りの方法があってもおかしくないと思います。

ともあれ、日本古来の伝統のように思われていた「二礼二拍手一礼」が最近のものであるとは驚きでした。 恐らく日本古来からある神社がやっているのだから、日本古来からの伝統に違いないという風に思い込んでしまったのでしょう。

情報に接する時には、情報源というのは大切だと思いました。発信者の立場かによって情報に対する歪みが出てきてしまいます。 毎月書いているこの通信についても、私個人を経ることで歪みというのが出てしまいます。

マスコミを見ましても、朝日新聞、産経新聞では、同じニュースを扱っていても書き方が真逆であることは周知の通りだと思います。同様なことが、各社存在しております。 それらの歪みが個性でもあったりしますし、完全に排除することは不可能だと思います。
よって、情報を受け取る側が、発せられている情報にどのような歪みがあるのかを考えながら情報を受け取る必要があります。

金融商品を購入する際にも、金融機関は、最終的に金融商品を売るために顧客に対して情報発信をしております。
そのことを踏まえて情報を受け取っておかないと、顧客にとって不利な金融商品(例えば、手数料がより高い商品)を買わされてしまいます。 インターネットの普及で誰もが情報発信することが出来るようになり世の中に溢れる情報は玉石混交となっております。

私が情報を取る際に気を付けていることは、発信源がどこかと言うこと。 発信者本人の言葉なのか、発信者はどのような立場の人で本当にその情報を得ることが出来る人なのか、 どこからかの引用なのか、引用したならば引用元はどこかなどを出来るだけ気にするようにしております。

情報を精査し検討する力が、生きていくための力の一つとなります。 ご自身ではなかなか難しいとお考えの場合は、いつでもアドバイスをもらえる信頼する専門家を複数持っておくと良いでしょう。 情報を上手く活用して、無駄な損をしないように心がけていただければと思います。

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